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Book レビュー


万城目 学 プリンセス・トヨトミ

2011.06.05  *Edit 


映画になりましたね。

映画化されて、初めて知った作品です。
こういう時、普段の私は買って読んだりしないのです。
天の邪鬼な性格だからなのでしょう。

なのに買ってしまったのは、歴史色が強そうだったからです。

でも読んでみて、それは大きな誤解でした。
全然、歴史っぽくないです。

ただ読み始めてすぐに、結構自分はこういうの好きかも、
と言う印象を持ちました。

まず、登場人物のキャラ。
最初の段階で、特徴的な3人のキャラがすぐに分かります。

アイス好きでしょっちゅうアイスを食べている、
きりりとしたちょっと渋い40オーバーの二枚目副長。

身長180センチもある、フランス人とのハーフの美人調査官に、
それとは対照的な、160センチ少々しか背丈が無い上に
少々肉付きが良く、職業と外見が一致しない冴えない
三十代半ばの調査官。

少し読んですぐに分かる程、明確に描かれたキャラに、
映画、ミスキャストじゃない?ってすぐに思っちゃいました。
堤真一は良いとして、他の二人は原作のイメージとはまるで違う。
でも映画の場合、ストーリー重視なのかもしれませんね。
ストーリー重視なら、3人の外的イメージは多少違っても
問題ないのかもしれませんが、小説となると、もうこの3人の
キャラからして、この話しの世界観の一部になってるので
外せない感じです。

あと、他に、ストーリーの大きな鍵を握る、二人の中学生が
登場するのですが、まず登場人物の苗字が、みんな戦国時代の
武将の名前なのに笑っちゃいます。
二枚目副長の名前からして「松平」だし、
主要中学生の一人は「真田」。他にも「蜂須賀」だの
「宇喜多」だの、「黒田」に「竹中」にと、笑っちゃいます。
分からない人には分からないのでしょうが。
こういう、ギャグっぽいの、とても自分の好みです。

でも、お話しはコメディの雰囲気を漂わせながらも、
3人の調査官達と、中学生のサイドから話しが中核へと
進んで行きます。

これは、一体、どういう話しなんだろう?と
読んでいて疑問を感じるばかり。
国の会計監査院と言う職務を果たすべく東京からやってきた
3人の仕事模様と、女の子になりたいと長年思い続けて来た
男の子が意を決してセーラー服で学校へ行き、その後のトラブル
が続く中で、話しがどう進んで行くのか、前半はよく分かりません。
ただ、タイトルと、もう1人の中学生の女の子の名前が「茶子」
と言う事から、この子がプリンセス・トヨトミなんだろうな、と
推測できるものの、なんだかよくわからない。

小説の冒頭で、この五月の月末に、大阪の全機能が停止した、
と表記があるので、それはどうしてなのか?そう思いながら
読み進めていくものの、ちっとも分からない。
謎の組織の存在と、35年前に大阪城が赤く照らされ、
多くの男達が集まっていたって体験を幼少時に松平が
体験した記憶が後半に入って出てきて、その後、大阪国、
なる存在が明らかになるものの、それが一体なんなのか?
は、本当に後半まで分からないんだけど、読み終わって見ると、
な~んだ、、、って感じだったでしょうか。

別に、大した事では無かったです。
そんなに、驚くような秘密では無かった。
有り得ない話しなんだけど、大阪人の気質を
よく現した小説なんだな、と思ったのが読後の感想。
手に汗も握らないし、ワクワクどきどき感も無い。
でも、なんか興味がそそられて読み進んじゃう。

歴史上の大きな謎解きを期待して読むと、
全くの期待外れと言ってもいいでしょう。
従来にない、ちょっと変わった面白い小説ですね。

一昨年、今年と大阪へ行った事もあり、
大阪の地名とか場所とかは、脳裏に浮かんできて
想像しやすく、読みやすかったですが、大阪を全く
知らない人は、地理的な表記に関してはピンと来ない事でしょう。

映画を見た人が、よく分からなかったって
おっしゃってたのを耳に挟んだんですが、
小説の方も、それに近いかもしれません。
よく分からない。
でもまぁ、面白く読めた。
そんな感じかな。
ただ、会計監査院と言う職業については、
なかなか興味深く、勉強になりました。

この3人が実地調査へ行く度に巻き起こす騒動、
みたいな話でシリーズ化されたら、面白いかもと
思います。
この3人の取り合せはなかなか面白くて、
他での仕事ぶりも読んでみたいな~って願望が。
話よりもキャラが浮き立っている作品だった気がします。
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~ Comment ~

Re: わたしも読みましたv>千菊丸様 

千菊丸さん♪

考えも及ばない発想ですよね。

昔から、大阪城の抜け穴説は存在していて、
実際の真田大輔が秀頼の遺子を逃がしたんじゃないかって
歴史小説もあったりなんかします。
史実では、大輔は共に大阪城で果てている事になってる
訳ですが、なんにせよ証拠はないのよねぇ~。

まぁ、そういう伝説を元に、面白いお話を展開されて、
良かったのですが、もう少し大阪国の存在が謎めいて
いても良かったような気がしないでも。。。

大輔は、自分の意志を押し通し、最後は真田の男として
ではなくて、単に大事な存在だから守るってオチは
良かったです。

そうそう。中井貴一ね~。
総理大臣には合ってるけど、お好み焼屋のおっちゃん
としては、どうなんでしょうね。
幸一さんは、どこまで行っても職人で、スーツ姿に
なっても総理大臣には見えない人だけに、中井貴一の
場合は、お好み焼きのオジサンのシーンでは、
きっと、お好み焼のオジサンに見えるんでしょうけど、
総理大臣の時には、総理大臣らしくなっちゃうんじゃ
ないのかな~と、思ってるのですが、実際はどうなんでしょうね?

わたしも読みましたv 

わたしも「プリンセス・トヨトミ」を1週間前に購入し、先ほど読み終えました。
戦国時代には余り詳しくないのですが、「もし大阪がひとつの国だったら」というパラレル設定で、個性的なキャラと奇想天外なストーリーにあっという間に読み終えてしまいました。

一番良かったなぁと思うのは、大輔の決意かなぁ。
「豊臣の末裔」茶子にいつも守られてばかりの彼が、「真田」という名字を背負って強くなるというのが、胸が熱くなりました。

原作では「大阪国総理大臣」こと大輔の父・幸一はお好み焼き店のおっちゃんなのですが、あれが中井貴一さんだとどんなカンジになるのだろうかと思わず想像してしまいました。

Re: NoTitle>lime様 

limeさん♪

「鹿男あをによし」を読まれたんですね。
やはり、こういう作風なんですね。
ご本人が大阪出身って事もあってか、
独特の世界観ですが、だからと言って、物凄い世界観、
ってわけでもなく、不思議な感じがします。

基本、ハラハラドキドキは苦手な方なのですが、
もう少し、ハラハラ感があっても良い気が。
あと、コメディタッチであるものの、ニヤリと笑える
程度なのが、ちょっと物足りない気も。。。

なので、感想を書くのも、少し難しかったです。
面白く読めたものの、手放しで面白い!おススメ!って
感じとは大分違うので。
私の感想で、limeさんがイメージできたのは、
きっと既に万城目作品を読んでらっしゃったからでは
ないかと思います。

キャラは大事ですよね。
やっぱり小説って、人間を描くのが真髄だと思うので、
魅力あるキャラ作りは不可欠かと。
ただ、そのキャラをどう動かすか、も重要ですよね~。

映画で岡田君がこのキャラをどう演じているのか、
ちょっと興味あるんですが、観るとしたら、
私はDVDか、テレビかな~。

NoTitle 

このお話は万城目さんの原作だったんですね。
映画の予告で初めてこの物語の存在を知り、「あ、岡田将生くんだ♪」と思いながら見てました・笑

万城目さんの本は、みんなそんな感じですね。
読み始めても、いったいどこへ向かうのかわからない。
「鹿男あをによし」を読んだ時もそうでした。
読み終わっても、なんだかよく分からない世界観・笑
あの奇妙な感じが好きな人には、堪らないのでしょうか。
私はもう少し、ハラハラドキドキが欲しかったかな・・・。

でも、キャラ造りはすごいですよね。
私はどんな小説も、まずキャラだと思っていますので、その面ではすごいな~って思います。

「プリンセス・トヨトミ」
narinariさんの解説で、何となくイメージ出来ました。

・・・岡田君目当てに見ようかしら。
(けっきょくただのミーハーでした><)
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