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Book レビュー


加藤廣 「秀吉の枷」

2011.05.13  *Edit 


三部作の二作目。

一作目は「信長の棺」

「信長の棺」は、「信長公記」の作者、太田牛一の視点から

描かれた、信長の死を巡る謎に迫った作品で、本能寺で消えた

信長の遺体の行方について、なかなか斬新な推理を展開し、

また、歴史ドラマ、人間ドラマとしても面白く読めた作品で、

それを受けての二作目は、タイトルの通り、秀吉を主人公に

置いた、信長の死に関するミステリーと、秀吉自身の事績の

謎解きを巡っての、秀吉物語として描かれてます。

上下巻に渡る長編で、上巻はとても面白く読めました。

もう戦国三英傑に関しては、色々読んできたので秀吉の

事績に関しては新鮮味は無いのですが、秀吉の謎の出自に

関する作者の推理による設定は、その人生における行動への

規範として、なかなかに説得力がありました。

まぁ、出自に関しては全くの謎だけに、どうにでも考え

られるよな、とは思いますが。

やっぱり秀吉が魅力的で面白いのは、前半生の天下を

取るまで、ですね。

天下を取ってからの秀吉の変わり様ときたら、全く持って

ナンセンス。やっぱり人は権力を握ると変わるのね、の

典型的な姿を身を持って証明しているって感じがします。

この作品では、天下人となった秀吉の悲哀が、後半生に

よく現れています。

結局のところ、子供が出来ないってのが一番のネックな感じ?

そして、信長殺しの張本人であり、それに対する後ろめたさ。。。

そして、朝廷への思い。

豊臣家を残したいが為に、自身の子ではないと知りつつ、

淀の子供を守る悲しさ……。

天下人になるまでは最強の幸運者だった秀吉も、

天下人になってから、その見る影も無くなってゆき、

非常に哀れでした。

これまでの固定イメージとは少し違う秀吉が、この小説では

楽しめます。


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