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Book レビュー


羽田圭介 「ワタクシハ」

2011.04.30  *Edit 

高校在学中に「ジャパニーズドリーム」というオーディション番組で
行われた超テクニカルバンドオーディションのギタリスト部門で
一位になった主人公・太郎は、同じ年にメジャーデビューを果たし、
アルバムCDが30万枚売れ、紅白歌合戦に出場し、
全国ツァーも実現した。
大学生にして760万円という預金を持った太郎は実家を出て
一人暮らしをしているものの、バンドメンバーの一人が抜けてからは
ヒットもなく、バンドも解散、いまや立派な「一発屋」。
散発的にあるギターの仕事だけではロクな収入もなく、減ってゆく
預金残高に焦り、節約生活をしている。
毎日3時間の練習は相変わらずやっているが、大学3年生にもなると
友達は皆就職活動を開始、彼らから見せてもらった就活本を読むと、
テレビのキー局に就職すればすぐに年収1000万円という生活が
待っているという。
安定した収入を得られるということで、なんとなく太郎も
就活を始め出した……。
作者、羽田圭介の体験を元に書かれた小説で、作者自身も18歳の
高校在学中に賞を貰ってデビューし、その後大学へ進んでから
発表した作品も少なく、就活して就職している。
本人が体験した現実を元に描かれている事もあって、リアル。
作家ならではの、他人を冷静に観察し評している所は、まるで他人事で、
他人の様子は冷静に分かるものの、自分自身の事は分かっていない。
それにしても、就活って大変なのね。
希望の職種とか夢とかあっても、適うのはほんの一握りって事は
分かってはいても、短い時間のその場限りで演じている嘘の姿で
その人の能力とか推し量られてしまう企業採用の有り様は、
どうにも可笑しい気がしてならず。
作中でも語られているけれど、適材適所ではなく、
身の丈に合った場所?に就職できる、みたいな実態には
首を捻るし、見せかけだけのコミュニケーション能力重視的な
所を見ても、これじゃぁ、本当に能力が有るか否かは分からないし、
そういうのが上手い人間が採用されているようじゃ、企業の
将来も先が見えてるようなものだと、読みながら思うばかり。
まずは、就活で内定もらって、自分の希望とは関係ない所でも
就職できたら万々歳。それが全て的な学生の就活の様子からは、
就職後の、離脱者の多いのも頷けるなぁ、と思った次第。
何でもいいから、働けるってのは確かに悪い事じゃないし。
働かなきゃ生きてはいけないんだから、当たり前の事では
あるのだけれど、就職するって事に対する心構えとか
心づもりとか、そういう根本的な部分で大きな欠落を
抱えているような気がしてならなかった。
早くからの就活に関しては、私は主人公と同じく、同感。
のほほんと、大学へ遊びに行ってるんだったら、
早くから将来の職業を見据えて、その厳しい風に晒される
べきだと思う。
卒業したら働かなきゃならないのだし、長い人生の中で、
社会人である事の時間の方が圧倒的に長いわけで、
何の為に学んでいるのかと言えば、生きる為であるので、
学生生活を謳歌する為の大学じゃぁ、ないのだからねぇ。

最後に。
自分的には、この小説は、あまり面白くなかったかな。
参考にはなったけれど。

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