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小説・クロスステッチ第2部 <完>
14.母と娘 ~ 17.衝 撃


クロスステッチ 第二部 16.岐 路 03

2010.11.10  *Edit 

「母さん。悪いんだけど、その仕事が終わったら、一端家へ
帰ってさ、夕方にまた来てくれるかな」
 土曜日の朝、朝食が終わって食器を食洗機へ入れている母に
向かって、雅春はそう言った。息子の言葉に、博子は
不思議そうな顔をした。
「父さんにも逢いたいだろう?寂しがってると思うぜ」
 それを聞いて博子は微笑んだ。
「はいはい、わかりましたよ。お邪魔虫は退散しましょうかしらね」
 博子の笑みと言葉に、雅春は顔が少し熱くなるのを感じた。
察しの良い母だと思う。
「晩御飯を作りに帰ってくればいい訳ね」
 そんな、駄目押しするようなセリフを言わなくても、と思う。
なんだか恥ずかしくなってきた。
「お昼の用意をしておかなくても、いいのかしら?」
 意味深な微笑みを浮かべている。
「それは、いいよ。自分達でやるから」
「あら、大丈夫なのぉ?」
 と、ニヤニヤしている。
「大丈夫だ、って」
 雅春はすっかり赤面している。自分でそれが分かって
余計に恥ずかしかった。
 そんな雅春を見て嬉しそうな顔をしながら、博子は
エプロンを外した。
「じゃぁ、お父さんの所へ行ってくるわね。だけどマー。
理子ちゃんはまだ本調子じゃないんだから、しつこくしたら駄目よ」
 どっちがしつこいんだ、と内心で言いながら、
「わかってるよ」と、雅春は言った。
 博子は洗濯物を干している理子の所へ行くと、
「今日はお父さんに逢いに、家へ戻るけど、夕方に帰ってきますからね」
 と声をかけた。
「えっ?そうなんですか?」
 急な話しに、理子は驚いていた。
「あなた達のそばにいると、なんだかお父さんが恋しく
なっちゃってね。折角のお休みだし、あなた達も水入らずで
過ごしたいでしょ?私もお父さんと・・・」
 と言って、博子は恋する少女のような顔をして微笑んだ。
「なんだか、すみません。おとうさんに寂しい思いをさせて
しまってるみたいで。何でしたら、そのままあちらへ
戻られても・・・」
「あら理子ちゃん。気にしなくていいのよ。私はまだ、
ここに居させて貰うわよ。だって、あなたの事がまだ心配だし、
もう少しあなたのそばにいたいのよ」
 博子はそう言って、理子の手を取った。
「おかあさん、ありがとう。凄く嬉しいですけど、おとうさんの
事も不憫に思うんですけど」
「おとうさんの事なんて、心配いらないのよ。立派な大人なんだし、
自分の事は自分で出来るんだから。それに、紫もいるしね」
「でも夫婦が離れてるのも・・・」
「もう!理子ちゃんったら心配性ね。長年連れ添ってきたんだから、
たまには、こういうのも逆に楽しいものよ。週末婚みたいじゃない。
なんだか新鮮だわ」
 博子は心配そうな顔をしている理子を優しく抱きしめた。
「ね?いい子だから、おかあさんの言う事をきいて頂戴?
おかあさんは、まだ暫く、あなたのそばにいたいの。
迷惑じゃないわよね?」
 理子は博子の腕の中で頷いた。
「私もまだ、おかあさんと一緒にいたい・・・。帰ってきて
くれたら嬉しいです」
 理子は、暖かい母のぬくもりに、心が満たされてゆくのを感じた。
「そう。良かったわ。これで私も、安心してお父さんに逢いに
行けるわ。だから、私が帰って来るまで、マーと楽しく
過ごしてなさいね」
「はい」
 理子はコクリと頷いた。
 そんな二人の様子を見て、雅春は少し妬けた。なんだか、
自分よりも母の方に随分と甘えているように見える。
「ちょっとちょっとお二人さん。いつまで抱き合ってるのかなぁ?」
 少し不機嫌そうな顔をしてそう言う雅春を見た二人は、
顔を見合わせて笑った。
「マーったら、妬いてるみたいよ?こんなに嫉妬深い子だったとは
思っても無かったわ」
「そうなんですよ。先生の嫉妬深さは半端じゃないですよ。
おかあさんにまで嫉妬してるなんて、本当に驚きですよね」
「一体、どうしてこんなに嫉妬深い子が生まれて
きちゃったのかしら?」
「おとうさんは、どうなんですか?」
「おとうさんは、こんなじゃ無かったわ。妻一筋な所は同じだけど」
「どこでどう、間違ってしまったんでしょうね?」
しきりに二人で交わす言葉を聞いて、雅春は
「いい加減にしてくれ!」と叫ぶように言った。
「ほら、もう、母さんも、さっさと支度して、父さんの所へ行けよ」
 と言いながら、雅春は母と理子を引き離した。
「はいはい、わかりましたよ。全く、嫉妬深くて性急な子なんだから」
 博子は呆れ顔で言うと、部屋を出て行った。
「先生、おかあさんに対して、酷くないですか?」
 理子が下から睨むようにして雅春に言った。そんな理子を見て、
雅春は笑顔になる。
「いいんだよ。親子だからこそ、なんだ。君は気にしなくていい。
夕方には戻って来るんだし。そしたらまた、沢山甘えさせて
貰うんだな。それまでは、俺に甘えてくれ」
 理子は頬を染めて目を伏せた。そんな理子が愛しくて、
雅春は屈んで彼女の頬に口づけた。滑らかな頬の感触が、
唇に気持ち良かった。

「じゃぁ、また夕方ね」
 と、博子は笑顔で手を振って、自宅へと帰って行った。
 そんな母を見送ると、理子は雅春に抱きしめられた。
頭に雅春がキスしたのを感じて、体が熱くなる。
「理子・・・」
 と、雅春は熱を帯びた声で呼んだ。
「やっと、二人きりになれた」
 そう言って、理子の髪をしきりに撫でる。それがとても心地良い。
 月曜日の朝の、雅春の部屋での情事以来、二人は
交わっていなかった。
 2学期に入って雅春の仕事は忙しさが増し、帰宅も遅くなった。
ただ交わるだけならば、短時間でも出来る。だが雅春は、
じっくりと時間を掛けて愛したかった。美鈴の事や大学院の
事などもあって、思いきり愛し合える精神状態でもなかった。
そのうちに、理子の通学も始まったので、平日は無理だった。
 だから、この土曜日は、一日ゆっくりと愛し合いたくて、
母を自宅へ帰したのだった。明日の日曜日は、学校の仕事で
忙しいだろう。今日しかない。
 理子も、雅春に抱かれるのを待っていた。
 博子が帰宅するのは、雅春から催促されたからだと言う事を
理子は知らない。『お父さんが恋しくなっちゃって』と言った
博子の言葉をそのまま信じていた。そして、母には悪いが、
雅春と二人きりになれると言う事に、喜びと期待が湧いたのだった。
 突然体が宙に浮いた。抱きあげられた。
 雅春の腕の中で、理子は既に高まり、恍惚としていた。
そしてそんな自分がなんだか恥ずかしくて、雅春の胸に
頬を付けて俯いた。
 寝室に運ばれて、そっとベッドの上に下ろされる。
 雅春は理子の上に跨ると、潤んだ瞳で理子を見下ろし、
頬に手を当てた。大きくて、少しだけヒンヤリしていた。そして、
その滑らかな指先で理子の頬を撫でる。ツルツルした指先が
とても心地良い。その指が、何度も頬の上を行き来し、やがて
唇の上に当てられた。それだけで、凄く官能的な気持ちに
なってくるのだった。
 雅春の視線が、ジッと理子の唇の上に注がれている。そして
ゆっくりと静かに、その顔が近づいてきて、唇と唇が重なり合った。
 先生の唇は、私を素敵な夢の世界へと連れて行ってくれる・・・。
 この唇と重なり合った瞬間から、二人だけの世界へとトリップする。
 唇が重なる度に、理子はいつもそう思う。
 周囲の全てが、無になる。何も考えられなくなる。目の前の人に
愛される事以外は。
 薄くて官能的な唇が理子の耳たぶに触れ、「君が好きだ」と
低い声で囁かれて、それだけで体中が熱くなってくる。
 滑らかな指が理子の体にそっと触れ、理子の口から甘い吐息が
洩れる。体がピクピクと小さく震え、ざわざわした小さい波が
少しずつ全身に広がってゆく。
 服を脱がされ、そっとブラジャーを外され、雅春の大きな手が
理子の乳房を包み込んだ。その瞬間、思わず声が出る。
 その唇を、雅春の唇に塞がれて、舌が絡まって来た。そして
乳房を優しく揉まれた。ひどく切なくなってくる。
 雅春の動きはとてもゆっくりだった。その緩慢な動作に、
理子は段々と焦れて来た。乳房をゆっくりと揉まれるものの、
その先端に触れようとはしない。唇を体に這わせながら、肝心な
場所を避けて通る。それを狂おしく感じるようになってきた。
「先生・・・」
 理子は切なげに雅春に声をかけた。
 雅春は理子の顔を見ると、微かに口の端を上げて微笑み、
二つの小さな蕾を同時に摘まんだ。
「ああぁっ・・・」
 理子は眉根を寄せて声を上げた。そして、首を大きく左右に振る。
激しい快感に襲われて、首を振らずにはいられない。
 雅春は指を外すと、そっと舌で触れて来た。そして優しく
舐めまわす。静かな快感にホッとしたら、おもむろに口に含んで
緩急つけてしゃぶってきた。再び激しい快感に襲われて、
理子は戦慄(わなな)いた。
 雅春は理子の乳房から手を離すと、ショーツに指をかけて、
ゆっくりと下ろし、理子の体から外した。理子は思わず緊張し、
足に力を入れた。この後の展開が読めたからだ。だがそんな
行為も虚しく、力強い雅春の手で、理子の足は押し開かれた。
 部屋の中は陽に照らされて明るい。そんな中で見つめられて、
たまらなく恥ずかしい。
「理子…。君が好きだ。愛してる」
「先生…。私も。でも、ねぇ…、恥ずかしいから、やめて?」
 理子は消え入りそうな声でそう言った。
 そんな理子の懇願を無視して見つめている雅春を見て、
理子は興奮した。まだ、開かれたそこに何の攻めも受けて
いないと言うのに、秘部が疼いているのを感じる。
「理子……、何もしていないのに、君のここは震えているよ。
俺を誘っているみたいだ」
 雅春はそう言うと、二本の指をそっと当てて、開いたのだった。
理子はビクリとした。神経が研ぎ澄まされたように、いつになく
敏感だった。雅春の指によって開かれたそこから、次々に
溢れてくるものを感じ、興奮が高まった。
「凄く綺麗だよ。蜜が溢れる美しい花のようだ。綺麗な
ピンク色の花びらが、赤く染まってきてる・・・」
 雅春はそう言うと、顔を近づけて、そっと舌を当てた。
その瞬間、理子は震えて大きな声を上げた。
 思わず膝が閉じそうになる。だが、閉じられない。
 雅春は、指で開いたまま、理子のそこを舐め続ける。
 理子は恍惚とした。
 内腿が、ヒクヒクと震えだした。
 雅春の舌が強く押した時、理子はイッた。
 雅春はそんな理子のそこへ優しくキスすると、唇をゆっくりと
内腿に這わせた。そして、足まで辿り着き、指を口に含んだ。
理子は驚き抵抗した。
「先生、駄目・・・」
 だが、雅春は止めない。
 理子は、続くその行為に、次第にウットリしだした。
 こんな所も感じるんだ……。
 くすぐったさと快感がない交ぜになって理子の体を駆け巡る。
 雅春の口が外れ、今度は反対側の足へと移った。同じように、
口に含まれ、指の一本一本を優しくしゃぶる。
 どうしてこんなに感じるの?
 体が痺れて来る。胸苦しい。鼓動が激しく脈打っている。
 綺麗な顔をした先生が、目を閉じて理子の足指を舐めまわして
いる姿が、ひどく悩ましい。その光景が、理子の官能を刺激する。
 雅春は一通り理子の足をしゃぶると、再び唇を足に這わせて
降下してきた。内腿を舐めながら、その舌はやがて花芯へと到着し、
蜜を吸いだした。
 大きな声が洩れる。その刺激がたまらない。部屋の中に、
理子の切ない声と、雅春の吸う音が響いた。
 雅春は、そっと指を入れて来た。理子の声が更に大きくなった。
 指を入れて中をゆっくりとかき回しながら、他の場所も攻めて来る。
 理子は全身を捩るようにして、悶えた。体が芯から溶けて
しまうのではないかと思われる程だ。
「いや、いやっ……!」
 そう言いながら首を激しく振る。
 雅春の執拗な愛撫に、理子は何度もイッた。
「せ、せんせい…、お、ねが、い…。ねぇ…、おねがい……」
 理子は懇願した。
 そんな理子の耳に口を寄せ、雅春は言った。
「お願いって、何だい?ちゃんと、言わないとわからないよ」
 あぁ、なんて意地悪な人なんだろう。
 でも。……愛してる。……とても。
 理子は震えながら、呟くように言った。
「入れて…。私の中に、…入ってきて。…お願いだから…」
 理子は恥ずかしくて戦慄きながら、そう言った。そんな理子に
雅春は優しく口づけた。
「理子。愛してる。君の言葉が嬉しくてたまらないよ」
 雅春は理子の中から指を抜くと、自分の熱く滾ったものを
侵入させた。
 理子の体が大きく波打つ。
 雅春のものを体の中に感じて、理子は深い歓びを味わった。
 こんなにも、雅春のものを欲しいと強く思うようになるとは、
自分でも予想していなかった。初めての時の事を思うと、
随分と遠くへ来てしまったように感じる。
 あの時は、先生に知られてしまう事が怖くてしょうがなかった。
先生の愛を受け入れるだけで精一杯だった。
 先生の愛を受ける喜びを感じはするものの、自ら貪欲に求める
ようになるとは思いもしなかった。
 雅春は腰を使いながら、理子の体を抱きしめ、耳元で
「愛してる。たまらなく好きだ」と低い声で囁いた。
 理子は体と心の両方が満たされてゆくのを
はっきりと感じるのだった。


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