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小説・クロスステッチ第2部 <完>
14.母と娘 ~ 17.衝 撃


クロスステッチ 第二部 14.母と娘 04

2010.11.01  *Edit 

「ところで理子・・・」
 顔を僅かに染めながら、雅春が理子に声をかけた。
「君は今朝も早かったのかい?」
「はい。自然に目が覚めちゃったんです」
「そうか。それで、お腹の方はどう?大丈夫なのか?」
「大丈夫です。動く時に時々攣れて、少し痛いけど・・・」
 雅春の顔が僅かに厳しくなった。
「くれぐれも、無理しないでくれよ。食事だって、君の手作りを
食べれるのは凄く嬉しいけど、母さんに任せたっていいんだぞ。
その為に来てくれてるんだし」
 雅春の言葉に、理子が項垂れた。それを見て博子が言う。
「お母さんもね。今朝、理子ちゃんにそう言ったんだけど、
ご飯だけは自分が作りたいって言うのよ」
 博子の言葉に雅春は溜息を吐いた。
「理子。頼むから早く良くなる事だけを考えてくれないか。折角、
母さんが来てくれてるんだから、遠慮しないで甘えればいいんだよ」
「でも・・・」
 理子の切なそうな顔を見て、博子がまた口を挟んだ。
「マー。理子ちゃんはね。あなたの為に食事の支度をしたいんですって」
「俺の為?」
「そうよ。私も理子ちゃんの気持ちを聞いて、理解したから今朝は
理子ちゃんに作って貰って、私はお手伝いに徹したの」
「でも母さん・・・」
 博子は息子の言葉を遮った。
「女は、好きな人の為にご飯の支度をしたいものなのよ。ここ暫く、
ずっとあなたの為に食事の支度をしてあげれなかったから、って
理子ちゃんは言ってる。私はその気持ち、とてもよくわかるわ」
 母の言葉に、雅春は理子の方を見た。
「理子。凄く嬉しいよ。昨日も今朝も、久しぶりに君の手料理を
食べれて俺は幸せを感じてる。だけど、俺達、結婚してるんだ。
この先もずっと一緒なんだ」
 雅春は優しく労わるように、理子にそう言った。
「私は、先生の為にご飯の支度をしたいです。動けないなら
仕方ないけど、無理しなければ平気なのに。私、全然無理して
無いから。傷の痛みを気にしてたら、何にも出来ない。
学校へだって行けません」
 強い口調でそう言う理子に、二人は驚いた。理子の唇が少し
震えている。どうやら少し興奮しているようだ。
「だったら。学校はまだ暫く休んだらいい。傷が痛くなくなるまで、
家で安静にしてるんだ。」
「先生?」
 雅春の言葉に、博子も驚いた。
「マー、何を言ってるの」
 雅春は母に一瞥をくれると、「母さんは黙ってて」と言った。
「痛いと言う事は、まだ治っていないって事だろう?無理して
治りが遅くなったらどうするんだ。俺は君には、体を一番
大事にして貰いたいんだ」
「でも・・・」
「でもじゃない。君なら、まだ暫く休んだって十分取り返せるさ。
単位だって数回休んだ程度じゃ落とす事は無い。なんなら、
入院中の時みたいに志水君にノートを持って来て貰えばいい。
母さんもいるんだから、上げても構わない」
 少し不機嫌そうな顔をしてきっぱりと言う雅春に、母は驚いた。
理子の方は茫然としている。信じられないと言った顔だ。
「先生、・・・本気なの?」
 怯えたような顔をした理子に、雅春は優しく微笑んで
「本気だよ」と言った。
「俺は、本当に君の体の事を心配してるんだ。早く良くなって
貰いたいんだ。だから君は、家でのんびり過ごすんだ。勿論、
ジッとしてても体に良くは無いから、負担をかけない程度に
運動したりするのはいい。学校を休むなら、食事の支度も許す。
ただし、母さんに手伝って貰う事。君一人でやっては駄目だ」
「でもそれじゃぁ、体がなまっちゃうし、体力だって
付かないと思うんだけど・・・」
「何も、そんなに長く休めとは言って無いよ。もう2,3日、
ゆっくりすればいい。そのくらいはいいんじゃないのか?」
 理子は暫く雅春の顔をジッと見つめた後、「わかりました。
もう少し休みます」と言った。博子はやっとホッとした。
どうなる事かと冷や冷やした。
「じゃぁ、ごちそうさま。俺、支度してくるから」
 雅春はそう言って席を立ち、寝室へと入って行った。
 肩を落として俯いている理子の肩に、博子はそっと手を置いた。
「大丈夫?」
 心配して声をかけると、「大丈夫です」と理子は笑って答えた。
 二人は食卓の上を片付け始めた。
 博子は理子に教わって食器を食洗機へ入れてセットすると、
雅春が入った寝室へ足を運んだ。ドアをノックし、「入るわよ」と
声をかけてドアを開けると、雅春はネクタイを締めている所だった。
チラっと母の方を見ただけで、何も言わない。
「ちょっと、言い過ぎじゃないの?」
 博子は雅春の前へ立つとそう言った。
「可哀想じゃないの。しょんぼりしてるわよ」
 母の言葉に、雅春は手を止めると、軽く息を吐いてから言った。
「俺はー、彼女の体が心配なんだよ。そもそも、こんな事に
なったのは全部俺の責任なんだ。彼女の傷痕を見る度に、
俺は胸が痛くなる。早く良くなってもらいたい。家の事も
食事の支度も、良くなれば嫌でもやらなきゃならい事だろう?
何故そんなに焦ってまでやる事がある?」
「自分が作ったものを喜んで食べてくれるあなたを見るのが、
自分の幸せなんだって、あの子は言ってたわ。私はそれを聞いて、
とても嬉しくなったわ」
 母の言葉に、息子は視線を逸らせた。
「わかってるよ。彼女の気持ちは。俺だって、久々の彼女の料理に
心の底から幸せを感じてる。だから、学校を休むなら食事の支度を
しても構わないって言ったろ?」
「それはそれで、ちょっと行き過ぎじゃないの?」
「そんな事は無いよ。立ったり座ったり、長時間ずっと座ってるのは、
お腹に負担をかける。電車の振動だって、痛みを呼ぶかもしれない。
そういう状況で更に食事の支度なんてさせられない。
いくら本人がしたいと言ってもね」
 雅春は怖い顔をして、母に強い口調で言った。
「勉強に関しては、俺が見るから大丈夫だよ。だから、その事に
関しては心配はいらないから」
「わかったわ」
 博子は溜息を吐いて部屋を出た。仕方が無い。結局は二人の問題だ。
 理子はキッチンで、雅春の弁当を包んでいるところだった。
朝食の支度と同時に弁当も作っている様を見て、その手際の良さと
速さに博子は内心舌を巻いていた。
「お弁当は在学中に毎日作ってましたから、どうって事無いんですよ」
と笑いながら言う彼女を見て、なんだか切なくなった。健康で
専業主婦の親を持ちながら、自分の弁当と朝食を毎日作って
いたのは息子から聞いて知っている。しかも、東大を受験する身で
ありながら、その生活はずっと続いていた。こんな時くらい、
ゆっくりしてもいいのではないか。雅春もそんな思いが強いから
言ったのかもしれないと、博子は思った。

 理子は弁当を持って雅春の部屋へ入った。雅春は机の上に鞄を
置いて荷物を詰めている所だった。ノックをして入って来た理子に
軽く視線をくれたものの、雅春は何も言わずに作業を続けている。
そんな雅春に理子は近づいた。
「先生、お弁当です・・・」
 理子は、呟くようにそう言った。雅春は理子の声に手を止めて、
やっと理子の方をまともに見た。
「君が作ってくれたのかな?」
 思いのほか優しい声音に、理子は頬を軽く染めて頷いた。
「ありがとう。嬉しいよ」
 と言って、理子が差し出した弁当を受け取ると、大事そうに
鞄の底へ仕舞った。それを見届けた理子は、部屋を出る為に踵を
返したら、「ちょっと待って」と引き止められた。
 立ち止まって雅春を見ると、鞄を持って傍に来て、ドアの近くへ
鞄を置くと、手を伸ばしてそっと理子を抱き寄せた。理子は心が
潤ってくるのを感じた。雅春とのやり取りで理子は消沈していた。
まさか、学校へ行くなと言われるとは思っていなかったからだ。
「理子、ごめんな。でも俺の気持ちもわかってくれないか」
 雅春は理子を抱く手に力を入れると、優しい声でそう言った。
理子はその腕の中で頷いた。この人の腕の中にいる事が心地良い。
こうして、先生の心臓の鼓動を聞きながら、暖かい懐の中にいると、
全ての鎧が溶け去って、生まれたての子供に帰ってゆくような
感じがする。
 雅春は軽く体を離すと、理子の顎をそっと上げて顔を寄せて来た。
理子は静かに目を閉じて、その唇を受け止めた。心震える瞬間だ。
眼鏡の縁が軽く頬に当たる。そのヒンヤリした感触が雅春の存在を
実感させる。
 優しい口づけが徐々に熱い口づけに変わり、舌が入ってきて
理子の舌と絡まった。気持ちが高まって来る。それと呼応するように、
雅春の手がブラウスの裾から中に入ってきて、理子の素肌に指を
這わせた。滑らかな指先が理子の官能を誘う。理子は体が震えて
来るのを感じた。
 雅春は濃厚な口づけを交わしながら、その指先を胸の谷間へと
滑らせた。理子は喘いだ。ブラジャーの胸元から、親指がそっと
侵入し、軽く先端に触れた。それだけで胸がキュンとする。
 この人は一体、どうするつもりなのだろう。もうすぐ出勤
しなければならないと言うのに。こんな事をしていたら、
先へ進まずにはいられなくなる。それに、お母さんもいるのに・・・。
 理子は、雅春の指に感じながら、頭の隅でそう思っていた。
 雅春は、左手で理子の上半身に指を走らせながら、
右手を腰へ伸ばし、スカートのホックを外してファスアーを
下ろした。理子のスカートが足許に落ちた。理子は慌てて唇を外した。
「先生?」
 驚いて雅春を見ると、雅春は甘い顔をしていた。こういう
顔の時には、何を言っても止まらない。雅春は理子を抱きあげると、
自分の机の上に理子の腰を乗せた。
「先生、やめて。もうすぐ出勤でしょ?」
 理子も既に高まっている。それでもそう訴えると雅春は
「大丈夫だよ」と切なげに言うと、理子のショーツを外した。
その途端、理子はカーッと体が熱くなるのを感じた。
上半身は着たままで、下半身だけが剥き出しだ。
 雅春は跪(ひざまず)いて理子の足を広げると、そこへ顔を埋めた。
「あっ・・・」と思わず声が出る。
 雅春の舌が、理子のそこを刺激する。そっと押されて、
体の底から快感が込み上げて来るのを感じた。チロチロと小刻みに
動く舌が悩ましい。知らずに声が洩れてしまうのを理子は必死に堪えた。
 雅春は舌を外すと、「理子のここは、いつ見ても綺麗だな・・・」
と言った。その言葉に心臓を鷲掴みにされたような感覚を体に感じた。
酷く恥ずかしく、そして興奮してくる。
「理子、凄く悩ましい格好をしてる・・・」
 その言葉に理子は首を振る。
「先生が・・・、させてるんじゃない・・・」
 小さい声で、そう言った。
 雅春は手で理子の足を押し開いたまま、下から理子を上目づかいで
見ている。その目がとても妖しく、そして厭らしい。
「そう。俺がさせてるんだ。そして君はそれを許してくれている。
とても嬉しいよ」
 雅春はそう言って、理子の花びらの上に接吻した。薄くて柔らかい
唇の感触に、理子の体は大きく震えた。そこから溢れて来るものを
感じる。雅春はそれを音を立てて舐めあげた。理子は更に興奮した。
 やがて雅春はズボンと下着を脱ぐと、理子の中に入って来た。
Yシャツとネクタイ姿の素敵な姿が理子の体と繋がっている。
興奮に拍車をかけた。抑えようも無いものが込み上げてくる。
声が洩れる。
 自分の中で、雅春の硬くて熱い物が蠢(うごめ)いている。
凄く感じた。言い知れぬ歓びが湧いてきて理子に襲いかかって来る。
昨日味わった歓びよりも、更に勝っているような気がした。
体中が震えだした。だが、まだ感じていたい。まだイキたくない。
「理子。我慢しないで一緒に行こう・・・」
 理子は耳元に雅春の熱い息を感じながら、
力を抜いて上り詰めたのだった。


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