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小説・クロスステッチ第2部 <完>
10.混 沌 ~ 13.愛 欲


クロスステッチ 第二部 13.愛 欲 06

2010.10.28  *Edit 

 雅春は前よりも執拗で、焦らすようにじっくりと時間をかけて
理子を弄んだ。そんな雅春のやり方に、理子は焦燥感に
苛(さいな)まれた。余りのしつこさと過激な攻めに、
理子は途中で足を閉じて横を向いた。
 涙が出て来る。どうしてこんなに、恥ずかしい事を強いるのか。
「なんで泣くのかな。」
 雅春は理子の顔を覗き見て、そう言った。
「先生が、・・・意地悪だからよ」
 理子は涙声でそう訴えた。
 雅春は腕を伸ばすと、理子を自分の方へと引き寄せて抱きしめた。
「好きなようにしてって言うから、したのに、意地悪呼ばわりは酷いな」
「幾らそう言われたからって、限度ってものがあるんじゃないんですか」
「それならそうと、最初に言って欲しかったな。程ほどにって」
「頭のいい先生なんだから、言わなくても察してくれてもいいじゃない」
「勘のいい君なんだから、わかってくれてもいいだろう?」
 理子は返す言葉も無くて、黙った。雅春の裸の胸に抱かれて
ドキドキした。
「理子。俺は君にもっと淫らになって欲しいんだ。普段の君は、
まるで聖女のように清らかだ。そんな君が、快楽を求めて
淫らになる姿を俺は見たいんだよ」
 雅春の声は熱気を帯びているように聞こえた。
「どうして?」
「君が好きだから。君の全てを見たいんだ。清らかなだけでは無い、
女の顔の君もね。だってそれは、俺にしか見る事ができないだろう?」
 雅春の言葉に、理子は軽く息を吐いた。
「先生の気持ちはわかりました。でも、そんなに急に何もかもを
求めないで下さい。最初の時だけでも、私にとっては酷く
恥ずかしくて耐えがたかったのに、更にもっとエスカレートした事を
求められても無理です。できたら、もう少しゆっくり時間をかけて
欲しいです。先生はいつだって性急過ぎます。最初から。だから
私はいつも戸惑うの。先生のペースと私のペースの差が大き
過ぎるから、余計な摩擦やトラブルが生じるんだわ」
 雅春の口から溜息が洩れた。
「やっぱり君は、どこまでいっても冷静なんだな。頭の一部が
冷めている。だから、セックスにも夢中になりきれないんだよ。
理性がいつまでも心の解放を邪魔しているんだ」
 理子は、雅春からそんな言葉を聞かされるとは思っていなかった。
何だか話しが噛み合っていないような気がする。どう答えたら
良いのかわからなくなってきた。
 雅春は理子の髪を優しく撫でながら言った。
「理子。ごめんよ。確かに行き過ぎたとは思うよ。君が言う通り、
もう少しペースを落とすべきなんだろうな。君が泣く程の無理強いは
したくない。でも、さっきの続きはさせてくれるよね?」
「えっ?」理子は驚いて雅春を見た。情念の炎が揺れていた。
「まだ、終わって無いじゃないか。中途半端なままだ。
俺は納得できないよ」
「先生・・・」
 理子は動揺した。まだ、やるのか。
「どうしてこんなに君が欲しいのか。どうしてこんなに、
しつこいのか。自分でもわからない。ただ今日は、我慢していた
3カ月分の感情と欲望が一気に溢れ出してきてるのかもしれない。
本当は、退院したばかりだから抑えていたのに、君がそれを
取り払ってしまったんだよ。だから、受け止めて欲しいんだ」
 雅春は理子をそっと押し倒した。
 雅春の愛撫が再開した。指が理子の中心で巧みに動く。その動きと
連動するように、声が自然とあがる。そんな自分の声に興奮した。
「とても感じているね。嬉しいよ」
 雅春はそう言って、理子のそこを攻め続ける。理子は耐え
きれなくなって、思わず腰を捩(よじ)った。雅春の指が外れた。
理子は肩で大きく息をしていたが、すぐに落ち付いて来た。
雅春はそんな理子の様子を黙って見ているだけだった。
「先生・・・、どうして見てるの?」
 理子は恥ずかしげに訊ねた。
「とても乱れてるな、と思って。それが嬉しくて」
 雅春はそう言うと、理子の太腿の内側を指先ですーっと撫でた。
理子はビクンと体を震わせる。雅春はその指先を足の付け根まで
移動して、寸前で止めた。止めたまま、理子を見る。妖しい瞳だ。
「どうする?またして欲しい?ここを、この可愛い感じる場所を、
擦ってもいいのかな」
 雅春の言葉に、やっぱりこの人は意地悪だと理子は思うのだった。
 雅春はそう言いながら、ジッと理子のそこを見ている。たまらなく
なってきた。理子が言うまで、ずっとその状態でいるのだろうか。
「俺は、こうしているだけでもいいよ。だって、こうしている
だけでも、君のここは濡れて来るんだから。溢れて来てる。
見てるだけなのに」
「いや。そんなに見つめないで・・・」
「見るのまで、駄目だって言うのかい?」
 理子は首を振った。首を振って、そして言った。
「お願い・・・。お願いだから、続きをして・・・」
 理子の言葉に、雅春は嬉しそうに笑うと、指を花びらの中心に
あてて、動かした。理子は激しく声を上げて乱れた。
強い刺激が理子を襲う。
「気持ちいいかい?」
 理子は頷いた。
 雅春の指の動きが激しくなり、理子は全身で身悶えた。次々と
快楽の波が襲って来る。腰が震える。いきそうだった。頭を激しく
何度も振った。足が閉じて来る。そんな理子の足を雅春が
押し開いた時、理子はイッた。頭が真っ白になり、体が大きく
震えた後、ガクリとした。秘部だけがプルプルと痙攣していた。
 雅春は指を外すと、そっと理子の足を閉じて丘の上に口づけた。
くったりしている理子の隣に寝そべって、優しく理子の頬を撫でた。
「激しく乱れてる君は、とても素敵だったよ」
 雅春の言葉に、理子は薄らと目を開けた。雅春が隣で理子を
優しい目で見ていた。それを見て、理子の目尻から涙が零れた。
「どうしたんだい?また泣いたりなんかして」
「先生が好きだから・・・」
「俺が好きだから、泣くの?」
「何で涙が出て来るのか自分でもわからない。でも、意地悪な
先生がうらめしい・・・」
 雅春はちょっと驚いた顔をしたあと、すぐに優しく笑って
理子の涙を舐めた。
「ごめんよ。でも俺は、嬉しいよ。君を愛せて」
 理子は、雅春の優しい目を見て、もっと欲しい気持ちが湧いて来た。
 理子のへそ辺りを撫でている雅春の手を取って、自分の秘部に
宛(あて)がった。驚く雅春に理子は言う。
「お願い。今度は中に入ってきて。私を貫いて・・・」
 理子の言葉に驚いた雅春だったが、すぐに微笑んで、
「困った子だな」と言うと、優しく理子に口づけた。薄くて
心地の良い唇を、そっと体に這わす。舌先で舐めたり吸ったり
しながら、全身を慈しむ。時々甘噛みをされて、それがひどく感じた。
 胸の先を優しく吸われた時、甘くてやるせない気持ちになった。
さっきまでの激しい愛撫に全身が揺さぶられるような快楽を感じたが、
今は心地良い痺れをゆったりと味わっているような感じがする。
 突き上げて来るような強くて激しいものではなく、もっと広くて
深い底へゆっくりと落ちて行くような感覚だ。恍惚としてくる。
 全身をゆっくりと、隈なく舐め終えた雅春が、ゆっくりと理子の
中へ指を入れた。理子は暖かくて心地良い水の中に、投石された
ような波紋を感じた。そこからゆっくりと刺激が広がってゆく。
指の動きに反応して、体が小刻みに震え、吐息が洩れる。中心から
熱いものが徐々に全身に行き渡る。
 雅春は指をそっと抜くと、自分の熱く滾(たぎ)っているものを
挿入した。理子は雅春のものが入って来た時、貫かれる歓びを感じた。
とても硬くて熱い。その事に感動する。それだけの情熱を
感じるからだった。
 熱気を帯びた理子のそこは、最初から雅春を締め付けて来て
絡みついた。
「ああっ・・・、凄くいいよ、理子・・・」と思わず雅春は言った。
 雅春は、快楽が駆けあがって来るように感じた。めくるめく
瞬間が次々と襲ってきて、眩暈がしそうだった。頂点が高くなって
いくのがわかる。自分の下にいる理子も、同じように大きな波に
襲われている。
 白い肌に豊かな隆起と薄ピンクの蕾、雅春のモノを咥えこんで
いる白い丘。豊満な乳房を持ちながら、まだ熟れきっていない
幼さを感じさせるそのアンバランスな体が、大きく波打ってきた。
 清らかな顔がすっかり女の顔になり、快楽を貪り、悶えている
その姿が、たまらなく愛しい。そして、その彼女を征服している
歓びが湧いてくる。
 大きなうねりがやってきた。イキそうだ。本当はまだイキたく
なかった。ずっとここにいたい。彼女の中にずっと。理子も同じ
ように思っていた。このままずっと繋がっていたいと。だが、
二人は同時にその波に飲まれたのだった。
 
 二人はソファの上にいた。
 シャワーを浴びた後、理子は洗濯をし、雅春が昼食の支度をした。
既に昼の時間は過ぎていて、2時近くになっていた。一体、
何時間愛し合っていたのだろう。
「理子、疲れただろう?」
 理子が淹れてくれたコーヒーを飲みながら、雅春が言った。
理子は「とっても」と言って笑った。その笑顔が可愛い。夢見
心地のような表情でぼーっとしている。眠そうだ。
 雅春も少し疲れていた。これ程、二人で深い淵へ落ちた事は無い。
理子は何度もイッた。元々彼女は感受性が強くて敏感だ。一度
イクようになったら、後は簡単に何度でもイッてしまうだろう。
「先生?」
 まどろむような瞳で雅春を見る表情にそそられる。雅春は
思わず理子に口づけし、そのままソファの上に押し倒した。
 唇を離して理子を見る。潤んだ瞳をしていた。
「先生、仕事しなくても平気なの?」
 理子が可愛らしい声でそう言った。
 週末だ。雅春は補習クラスのメンバー達の学習チェックを
しなければならない。中間テストも間近だった。
 雅春は理子の唇に再び唇を重ねた後、「したくないな」と
呟くように言った。
「大丈夫なの?」
 心配そうな顔をしている。
 そんな理子を見て、フッと笑った。
「大丈夫じゃないよ。やらなきゃならない。ただ、気持ちは
ずっと君とこうしていたい」
 理子から離れようとしない雅春の首に手を回した理子が言った。
「先生。私も先生のそばにいたい。明日からまた昼間は逢えない
日々が始まるから、せめて休日くらいは、ずっとそばにいたい。
だから私、先生の部屋にいていい?仕事をしてる先生のそばで、
ずっと見てていい?邪魔はしないから・・・」
 雅春は理子の頭に手をやると、そっと撫でた。愛しくてたまらない。
そうやって、せつなそうな顔をして自分を見る理子が可愛い。
「じゃぁ、一緒に行こう。俺も君がそばにいてくれる方が嬉しいから」
 理子の上から下りると、彼女に手を差し出した。理子はその手を
握ってソファから起きあがる。そのまま手を繋いで、
雅春の部屋へ移動した。
 雅春はつくづく結婚して良かったと思った。もし、周囲に
言われるまま結婚をもっと先にしていたら、休日でも忙しい
雅春にとっては理子と一緒に過ごせる時間はとても短い。
補習クラスの仕事は、去年からやっているからわかっている。
平日にはなかなかできないので、どうしても土日に
やらなければならない。
 休日を返上してまでやってきて、実績を上げた。そして今年度も
引き続き頑張っている。それなのに、例の噂で異動だの辞職だのと
騒がれた時には本当に傷ついた。引き受けた以上は愚痴は
言いたくないし、恩着せがましくも言いたくは無い。だが、
一体誰の為にやってるんだと思わずにはいられなかった。
 雅春は理子を椅子に座らせると、軽くキスをして自分の席に
着いた。そして、理子を見てそっと微笑む。理子はゆったりと
座って眠そうな顔をしていた。
 多分、すぐに寝入ってしまうのではないかと思っていたら、
案の定、暫くして視線をやると、眠っていた。可愛い寝顔だ。
そんな理子を見て、暖かい気持ちになる。彼女のそばに
居られる事を無上の喜びと実感する雅春だった。


   13.愛 欲  了  14.母と娘  へつづく。。。。


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~ Comment ~

Re: 「もっと欲しい気持ちが湧いて来た。」>misia2009様 

misia2009さん♪

「あなたの好きにして」なんて言うから、いけないのよね~。
そのしつこさを甘く見ていた理子でしたね。

次の章ですが、末尾にコメントしようか迷ったのですが。
章題からすると、あの母の事かと、きっと思われる事でしょう。
ですが、違うのです。

お楽しみに^^

「もっと欲しい気持ちが湧いて来た。」 

よかったです。
「やっぱりこの人とは合わない」とか言い出しやしないかと、もうひとつハラハラしながら読んでいたのですが、理子がその気になったのは嬉しかったです。
二人に関しては、これでやっと安心でしょうか。
次は…あの母と娘か…
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