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小説・クロスステッチ第1部 <完>
第1章 花が咲く~第8章 刻印


クロスステッチ 第1部第1章 花が咲く 第3回

2010.02.16  *Edit 

 その日から、校内の女生徒の殆どが浮き足だった。毎日通学するのが
楽しそうである。増山雅春はいつも女生徒達に取り囲まれた。
 そんな増山を、理子は遠くから見ているだけだ。担任だから毎日、
朝と帰りのホームルームで顔を見るし、日本史の授業でも見れる。
その時間だけ、何となくホンワカしたような花が咲く時間であったが、
それだけで十分だった。相手は所詮教師だし、自分には彼氏がいる。
美しい姿は観賞用としては申し分無い。ただ、日本史の授業で指されて
発表する際、どうしても目を合わせるので、そのな時は胸がドキドキした。
 理子は日本史が大好きで得意だった。親が矢張り歴史好きなので、
小さい時からテレビで歴史関係のドラマや番組を否が応でも見てきた事が
影響している。中学に入ってから読書家になり、ジャンルを問わず興味を
持った本を手当たり次第に読んできたが、そんな中でも歴史小説は特に好き
だった。勿論、小説だけでなく、研究本も読む。特に好きなのは日本史だが、
世界史も好きだ。
 クラス最初のホームルームで各人の自己紹介をさせられた時、理子は
好きな科目は現代国語だと言った。日本史と言ったら周囲の女子から
敵視されそうな気がしたからだ。現国が好きである事は嘘では無かったし。
 増山の日本史の授業は面白かった。年表に沿った、通り一遍の教え方
ではなく、あらゆる角度から検証していくようなやり方だった。そして
必ず前後の出来事や背景との関連性を示唆する。理子にとってはとても
興味の湧く内容だったが、他の女子は増山の声にうっとりと聞き入る者
ばかりだった。
 増山は授業中に何度も生徒に問題提起をして問いかけてくる。それに
反応するのは、矢張り歴史好きな生徒が多かい。2年6組には歴史好きが
多いと理子は感じた。総じて男子ばかりで、女子は自分くらいしか
いなかったが、歴史好きが多いことは歓迎だ。
 この、歴史好きな連中と、理子は自然に親しくなった。
 一人は、自分の前の席に座っている高田耕介。中肉中背で、特徴的な
風貌の男子だった。その目はクリっとしていて大きいが、まるで驚いて
見開いた時のような大きな目で、鼻梁が少し太く、骨太で奇怪な印象を
受ける。あけすけで気さくで少し変わり者だが、なかなか面白い人物である。
 ある日、耕介の方から話しかけてきた。
 「吉住さんは、いつも本を読んでるよなー」
 理子は隣のゆきや、その前の席の美輝とよく話すが、どちらかと言えば、
本を読んでいる方が多い。読み出すと止まらないので、休み時間の度に
続きを読む。ゆきや美輝も、去年からそんな理子を知っているので、
特に気にしない。理子は本を読んでいても話しに参加できたりするからだ。
 「何の本を読んでるんだ?」
 と問いかけてきたので、本の表紙を見せる。
 「おーっ!『真田太平記』かー」
 耕介は嬉しそうな声を上げた。
 「知ってる?」
 「おう!勿論だぜ。これって、昔NHKでドラマになったんだぜ」
 と自慢げに言うので、
 「知ってるよー。私見たよ、DVDで」
 「ええーっ?俺もー」
 と、そこからすっかり話に花が咲いた。
 以来、耕介とはよく喋る。音楽の趣味も何故か合い、70年代~80年代
ハードロックの話題で矢張り花が咲くのだった。
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~ Comment ~

Re: こんにちは>bdai様 

bdaiさん♪

こんにちは。コメントありがとうございます^^
つたない小説ですが、読んでいただいて非常に嬉しいです。
ましゃファンの方との交流、大変嬉しく思ってます。
お互いに色々思いを語りあえるといいですよね。
私もまた遊びに行かせていただきまーす♪

こんにちは 

小説を書けるなんて凄いですね。

ましゃ話もこれからも楽しみに拝読させていただきます。

また伺いますね。
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