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小説・クロスステッチ第2部 <完>
4.愛の前では ~ 6.噂


クロスステッチ 第二部 4.愛の前では 04

2010.08.13  *Edit 

「辛い日々だったが、互いをより知る事ができて、そして思いを
深めていく事が出来て良かったと思ってる。人は誰だって、本当は
楽な方へと行きたいものなんだ。日々、その葛藤の中で戦っている。
だから、君は君のままでいいんだ。君には俺がいる。そして、
俺には君がいる」
 雅春の言葉は、理子の胸に沁みた。
「ごめんな。俺が最初に変な事を言ったからだな」
「ううん。そんな事はありません。良かったです。先生の気持ちを
聞けて。だって、もっともっと、先生の事を知りたいもの。それに、
私の事をよくわかってくれてるのを知って、凄く嬉しいです。」
 自分がずっと、堕ちずにあの家で耐えてきた理由を指摘されて、
こんなにも解ってくれてる人だから、きっとこの人に惹かれたんだと
思った。自分の、ずっと閉ざしてきた心の内の全てを、この人は
見透かしてしまう。
 心に鍵を掛けていたのに、簡単にそれを外し、心の中へ入ってきて、
理解し包み込んでくれる優しい人。そんな人だから、全てを依存して
しまいたくなる。
「先生に、訊きたい事があるの」
「うん。何だろう?」
「先生は、去年怪我をして入院するまでは、私の事をずっと『お前』って
呼んでたのに、どうして『君』に変わったの?あれからずっと、
『君』のままだけど・・・」
 雅春は笑った。その笑顔は優しい。
「お前の方が、良かったか?君は最初、そう呼ばれて怒ってた
じゃないか」
「『お前』と呼ばれるのはあまり好きじゃないですから。高飛車で
偉そうじゃないですか。でも相手は先生ですから。自分より上の
立場の人です。目上の人からそう言われるのは、好きじゃ無くても
譲歩するしかありません。同じ言葉でも言い方にもよりますし。
それに、先生から『お前』と呼ばれるのはもう慣れちゃって
ましたから、既に全く気にしてませんでしたし。だから自分的には、
どちらで呼ばれても構わないんですけど、『君』と呼ばれる方が
何となく嬉しいです」
 雅春は理子の手を握ると、自分の口元へと持ってゆき、口づけた。
理子は胸がキュンとなる。
「そうか。なら良かった。あの時、君に怒られて、何だか立場が
逆転してしまっただろう。俺は、君の言う事は尤もだと思ったんだ。
あの時までは、俺は君に対して上から目線だったと思う。いつでも
俺が君を守る立場にいると思っていた。だが、あの時の君の言葉に、
俺は自分の過ちに気が付いた。愛する人を守りたいと思う気持ちは、
お互いに同じなんだ。俺ばかりが君を庇護して、君はいつまで
経っても庇護される立場のままでは、不公平だ。俺は君の
保護者じゃなく、恋人だ。そして君も、俺の恋人なんだ。二人は
対等である筈だ。それに気付いたら、『お前』とは呼べなくなった。
自分の最愛の女性をお前呼ばわりできないよ」
 理子はその言葉を聞いて、心から嬉しく思った。あの時の理子の
気持ちは、ちゃんと雅春に通じていた。だから『君』と呼ばれる
ようになった。
「先生、ありがとう。それを聞いて、とても嬉しいです」
 雅春は、理子の唇に軽くキスをした。
「あの日から、君は俺の女神になったような気がする」
 甘く切ない顔で、雅春はそう言った。
「女神?」
「うん。なんだか一挙に大人の女性に変貌してしまったような
気がするよ。そして俺は、その女神を全身全霊で崇拝する哀れな男だ」
「先生ったら。幾らなんでも大袈裟では?」
「いいや。あの時、君の存在の本当の意味を知ってしまった。
俺は君無しでは生きていけない。だから、君が望むなら何でも
すると言ったんだ。その気持ちは今も変わらない。俺は、君を
失うのが怖くて、何でも君の言いなりになってしまいそうな気がするよ」
 雅春のやるせなさそうな顔を見て、理子の胸は切なくなる。
理子自身も同じ気持ちだからだ。雅春が本当に望む事であるならば、
否やは言えない。彼の心に添うようにしたいと思う。
「先生、それは私も同じよ。だから、こうして先生のそばにいられる
だけで、凄く幸せ。先生にこうして愛されて、これ以上の幸せは
無いと思う」
 二人は見つめ合った。互いに熱く滾っていた。手と手を合わす。
額を合わす。そうして、唇を合わし、再び交わった。悩ましげに
悶える互いの姿に歓びを感じる。
 雅春は明るい部屋の中で見る理子の真っ白な裸体を、とても
美しいと思った。透き通るような美しい肌をしている。きめが
細かくて肌触りも心地良い。形の良い少し豊かな乳房と桜色の
乳輪と乳首。胸の豊かさに反して乳首は小さめだ。腰が細めだから
なのだろうか。ウエストのくびれは差ほどでもない。そう言えば、
服を買う時に、スカートはいつも腰の辺りがダボつくと言っていた。 
 理子の体は、こうやってよく見るとアンバランスだ。まだ大人に
なりきれていないからなのだろうか。だが、豊かな胸の小さな
桜色の乳首や、白く頼りなげな丘は、雅春の心を大きく擽(くすぐ)る。
貪らずにはいられなくなる。
 雅春の愛を受けて、白い体がピンク色に染まってゆく。乳首と
同じように薄いピンク色をしたぷっくりとした唇から、甘い声が
洩れる。長くて豊かな黒髪が揺れ、体を震わす。雅春は少しでも
長く理子の中に居たくて、腰を使わずにジッとして理子の体を
抱きしめた。自分の胸に理子の硬くなった蕾が当たり、狂おしい
気持ちになってくる。
 そうしているだけでも、どんどんと高まってゆくのを感じる。
それは理子も同じようだ。呼吸が少しずつ荒くなっていた。
こうして何度も交わっているのに、狂おしさは無くならない。
雅春は転がって態勢を変えた。自分が理子の下になる。理子は
雅春の胸の上で眉根を寄せて喘いでいる。
「理子・・・、体を起して」
 そう囁くと、理子は頭を振って、「いや」と言った。
「どうして?」
「これ以上・・・、感じたくない」
 声に出すのもやっとといった感じで、そう言った。
「理子、頼むよ。・・・俺はもっと、感じたい」
 雅春の切なげな声に、理子の胸はキュンとして、言われるまま、
体を起こすのだった。
「ああっ・・・!」
 理子が体を起こすのと同時に、互いの口から声が上がった。
 騎乗位の態勢は、理子に鋭い感覚を齎(もたら)す。雅春のものは
長いので、子宮の奥の壁に当たって強い刺激を受けるのだった。
自分が壊れてしまうのでは無いかとの恐れが湧いてくる程、
強く激しい。その瞬間から、下から突き上げてくる感覚にお
かしくなりそうだ。
 雅春にとっても、強い刺激が襲ってくる。自分の先に当たって
来る感覚と、周囲を強く締め付けて来る二つの感覚が、脳髄まで
伝わって来る。腰を使うと、それが更に強くなり、体の奥底まで
痺れさせるのだった。

 理子はその激しさに、どうにも耐えられなくなり、雅春の上に
伏せった。雅春の胸は大きく隆起していた。理子も肩で息をしている。
理子は一息ついた。まだ繋がってはいるが、激しい感覚から
解放されてホッとした。
「理子・・・、大丈夫か?」
 雅春が息を切らしながら言った。
「はい・・・」
 と、理子はか細い声で答えた。繋がった状態で、こうして雅春の
胸の上にいるのをとても心地良く感じる。
 理子は自分の目の前にある雅春の小さな乳首に、そっと口づけた。
その瞬間、雅春が「うっ」と小さな声を上げた。その反応を
不思議に思い、チロッと舐めてみたら「あっ」と雅春が再び声を
上げた。人差し指で2,3回こすったら身を捩(よじ)った。
 もしかして、感じてるの?
 そう思って、今度は人差し指と中指で挟んで揉んでみたら、
大きく体を捩らせて「やめてくれ」と言った。
「先生、感じるの?」
「ああ・・・、感じる。だから、やめてくれ」
 と、切なげに言うのだった。その言葉に、理子はニンマリとした。
そして、雅春の乳首を口に含むと、舐めたり吸ったりした。
 雅春の口から嗚咽が漏れ、身を捩る。そうして、雅春は理子の
体を自分から引き剥がした。
「やめてくれって言ったのに、意地悪な女だな」
 雅春は顔を僅かに赤く染めながら、理子を睨んでいた。
その顔を見て理子は笑う。
「ケチ!」
 と、理子が言った。
「ケチじゃないよ。君がそこまで意地悪だったとはな」
「先生だって、私がやめてって言っても、しつこくやるじゃ
ないですか。仕返しですよ、仕返し。それに、感じて声を
上げてる姿がとっても可愛いし」
笑って言う理子を見て、雅春の顔がまたほんのりと赤くなる。
「もしかして、恥ずかしいんですか?」
 理子の問いに、雅春は顔を背けた。
「恥ずかしいよ。君にそんな姿を見られたら」
 理子はそっと手を伸ばして、雅春の乳首をなぞった。その瞬間、
雅春は声にならない声を上げるように、口を小さく開けて眉根を
寄せた。その姿が、理子にはたまらない。
「こら。本当にやめてくれ。君は、まだ俺と繋がってる状態だって
事を忘れてるな」
 雅春はそう言って理子を睨んだ。その視線を浴びて、理子は
ドキリとした。とても切ない顔で睨むその目付きが、酷く色っぽい。
「先生こそ、意地悪だわ。少しくらいやらせてくれたっていいじゃない」
 理子の言葉に雅春は大きく首を振ると、態勢を変えて正常位になり、
上から理子を見下ろした。そして、その長い腕を伸ばすと、理子の
両方の乳首を摘まんで小さく揉んだ。理子は感じて声を上げた。
「やられたらやり返す。何倍にもして。それが俺だ」
 そう言うと、口に含み執拗に舐めたり噛んだりしだした。理子の
喘ぐ声が室内を満たす。高まって行く様が声に変化を齎(もたら)して
いた。理子の高くて切ない声は雅春の欲情を更に高め、腰を使うと、
理子は体を震わせ始め、雅春のものをギュッと強く締め付けて
くるのだった。それがたまらなくなってくる。最高に高まり、
理子の中で爆発した。ドクドクと理子の中へと流れ込んでゆく。
それでもまだ、鎮火しきれない自分を感じるのだった。
 

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