ChaoS

スポンサー広告


スポンサーサイト

--.--.--  *Edit 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



*Edit TB(-) | CO(-) 

小説・クロスステッチ第1部 <完>
第1章 花が咲く~第8章 刻印


クロスステッチ 第1部第8章 刻印 第3回

2010.03.09  *Edit 

 理子は無言で足の力を緩めた。
 それを敏感に悟った増山は、理子の足を開いて、熱い視線を注いだ。
 「先生、そんなに見ないで。恥ずかしいのっ」
 理子は訴えた。
 「理子、綺麗だよ。凄く綺麗なピンク色をしている・・・」
 増山はそう言うと、理子の足の間に顔を近づけて、そこに接吻した。
 「ああっ、いや・・・」
 思わず膝を閉じる。だが、間に増山が入っているので閉じられない。
 雅春は舌を差し込んで舐めだした。
 その拍子に、物凄い快感が襲って来た。増山の舌の感触が
この上もなく心地よかった。腰が震える。
 理子はのけぞり、室内に理子の喘ぎ声が響いた。自分の声が
興奮に拍車をかける。
 自分の恥部を舐められている事に耐えられない恥らいと、
快感を覚える。
 上がる声も一層激しくなり、堪えられなくて腰がよじれた。
 増山は理子のそこから顔を離すと、再び理子の中へと入ってきた。


 熱い。とても熱い。最初の時は裂けるような激しい痛みを
感じたが、今度はそれほどでも無かった。だが、押し開かれる
ような感じがして矢張り痛い。それに前の痛みも残っているので
ヒリヒリした感じがした。
 「理子、やっぱり痛いか?」
 増山の声は掠れていた。
 理子は頷いた。
 「ごめんな。でも痛いのは最初のうちだけだから」
 増山は腰を使いたい衝動を我慢した。そんな事をすれば、
理子は更に痛く感じるだろう。痛みに必死に耐えている理子が
可愛い。精一杯増山を受け入れている理子に、これ以上の負担は
かけたくなかった。
 
 結局この日、理子は3度も増山に貫かれた。
 貫くまでの過程が長いので、3度目が終わった時には既に
外は暗かった。一体何時間愛し合ったのだろう。理子は局部が
熱く痺れているのを感じた。
 食事を摂りに下へ行くのに、歩くのが辛かった。ずっと挿し
こまれたままのような感覚なので、歩くたびに違和感を覚える。
 そんな理子を増山は抱き上げて運んだ。
 「先生、ごめんなさい」
 理子は恥ずかしかった。
 「何言ってるんだ。元はと言えば俺のせいだし」
増山はそう言って笑った。
 「こんな風にお前を抱っこしてると、また欲しくなってくる」
 セクシーな声でそう囁く。
 「もう、ダメです。限界です」
 「それは残念だ」
 増山の精力には驚く。事後も萎えずに勢いを保ったままなのだ。
それには本人が一番驚いていた。
 これまでの多くの性体験の中で、こんな事は初めてだったからだ。
絶頂を迎えて射精したらすぐに萎えた。事後は女に優しく接する
ことも無かった。そういう気持ちが起こらないのだ。スポーツと
同じだ。再びやりたくない。まだ余韻に浸っている女を残して
一人先に服を着る男だった。そんな男だから、やがて女の方が
耐えられなくなり去って行く。
 愛するということは、こういう事か。こんなにも違うのか。
心も体も求めて止まない。
 増山は今、幸福だった。
 だが少し後悔もしていた。一度ならず三度も理子を犯して
しまった。理子は初めてなのに。
 自制しようと思ったのに、結局出来なかった。自分の意志の
弱さに愕然とした増山だった。
 本当は、まだ理子と繋がっていたい。だが、さすがに理子の
限界を感じた。これ以上は無理だ。
 食事の後、二人は再び増山の部屋へ戻った。
 「私、大丈夫かな。親に怪しまれそう」
 理子は不安げに言った。
 とにかく普通に歩けないのだ。痛くて。
 「すまない、理子。まだ帰るまでに時間はあるから、なんとか
なるよう祈るだけだ」
 増山にしては、意外と心もとないことを言った。彼は男なので、
さすがに女の子の体の事はわからない。
 教師という立場にありながら、自分の生徒に親に秘密を
持たせてしまった。理子の家庭、特に母親は非常にモラルに
厳しい人間なので、男女交際にはうるさいらしい。同性の友人との
旅行は勿論、家へ泊めたり泊まったりすることさえ禁止されている。
それを律儀に守っている理子は、今時の高校生にしては珍しい
だろう。根が真面目なのか。いや、増山が思うに、理子は
自分を大事にしているのだ。
 必要以上に厳しく過干渉な母親に対して、反抗する気持ちは
十分持っている。だが、自分が損になることはやらずに我慢
している。堕ちるのは簡単だ。だが、そこから這い上がるのは
至難の業だ。堕ちないでいる努力の方がまだ楽な事を理子は
解っている。
 「さすがの先生もお手上げですか?」
 理子は笑ってそう言った。
 「そうだ。なんせヴァージンを犯したのは初めてだからな」
 増山も笑って言う。
 理子は赤面した。
 「俺、さすがにちょっとやり過ぎたかな。
でもまだ足りないんだぜ」
 あけすけな増山の言葉に理子は驚いた。
 「た、足りないって・・・・」
 「そうだなぁ、まだ3回くらいは・・・」
 「ええぇ~?そんなにぃ?」
 「凄いと思う?」
 増山の目がちょっと妖しかった。
 「凄いと思います。そんなに何回もできるものなんですか?」
 「個人差はあると思うが、全部で6回じゃ、まぁ、
多い方だろうな」
 「よくわからないけど、多い方じゃなくて、かなり
多いと思うんですけど」
 と理子が言うと
 「なんでわかるの?」
 と増山が言った。
 また意地悪だ。目が笑っている。
 「別にわかってるわけじゃなくて、そう思うだけです。
女性の方だって厳しいんじゃないですか?」
 ふっと増山が笑った。
 「俺が思うに、女は貪欲だな」
 「貪欲?」
 「そう。何度も求めてくるのは女の方が多い。男は一回出すと、
次のが溜まるまでに時間がかかる。そう度々できるものじゃない」
 「でも先生は・・・」
 と言いかけて理子はやめた。
 「『でも先生は』の後は、なんなのかな?」
 増山は笑う。
 「そんな事、私に言わせないで下さい。先生が一番
わかってるでしょうに」
 「ごめん、ごめん。つい、な」
 増山は理子をそっと抱きしめた。
 「正直、俺も自分に驚いているんだ。こんな事をお前に
言うのもなんだが、俺はこれまで女を抱いて何度もやった事
なんて無いんだ。まぁ、2回くらいはたまにあったが、かなり
時間を置いて女の方から求められて、だ」
 「そうなんですか」
 「他の女の話なんかして、ごめんな」
 「いえ、大丈夫です」
 「嫌じゃない?」
 「うーん、わかりません」
 「どういうこと?」
 「先生が他の女の人を抱いてる姿を想像するのは、あまり気持ち
の良いことではないんですけど、知りたい気持ちもあったりします」
 理子は正直に答えた。
 「それに先生は素敵な人だから、モテるでしょう?女性との
関係が全く無い方が不自然に思えるし」
 「そういうもん?妬けないか?」
 「先生が愛していた女性には妬けちゃいます。でもそれ以外の
人には妬けません」
 「なら心配ない。俺は誰も愛さなかったから」
 「誰も?本当に?」
 「誰も。前にも言ったろ?本気になった事が無いって」
 不思議な奴だと、増山は思った。付きあった女達は例外なく、
やたらと嫉妬した。増山の方からは何もしないのに、女の方から
寄ってくる。それだけなのに焼きもちを妬く。ただでさえ、自分の
要求ばかりを押し付けてくる女たちに閉口することが多いのに、
更に無意味な嫉妬でウンザリだった。
 好きな相手を束縛したい気持ちはわからないでもないが、
なんでもかんでも妬かれても迷惑なだけだ。
 「そう言えば、学校で俺がいつも女生徒達に囲まれていても、
お前は平気な顔をしてるよな」
 「そうですかぁ?」
 「俺にはそう見えるが」
 「じゃぁ、そうなんでしょうね」
 そう言って理子は笑った。
 「『じゃぁ、そうなんでしょうね』ってのは何だ」
 「先生が見たとおり、という事です」
 「妬けないんだな?」
 「妬けません。でも羨ましいな、とは思いますけど」
 理子は意外な事を言った。
 「理子の言う意味が俺にはよくわからない」
 「先生はみんなのスターだから。みんなはスターを取り巻く
ファンみたいなものです。だから、先生からしてみれば単なる
取り巻きに過ぎないでしょ?その他大勢であって、そこに個は
ない。だから私が妬く理由なんて無いんです。それに先生、冷たいし」
 「それで、羨ましいと言うのは?」
 「羨ましいと思うのは、何の躊躇(ためら)いもなく、先生と
接触できることです。何か理由をつけては先生に会いに行く。
先生とお喋りする。それが羨ましいんです。私にはできない事だから」
 理子はそう言うと少し寂しそうな表情をした。
 「向こうからしたら、お前の方が余程羨ましいと思うけどな」
 「そうでしょうね。もし知られたら、どんな目に遭うことか」
 「お前だって、俺のところへ来たっていいんだぞ。
あれこれ理由をつけて」
 理子は恨めしそうな表情で増山を見返した。
 「そんな事をしたら、すぐに怪しまれちゃいます。私は先生の
前では自分を保つのが大変なんですから」
 嬉しい事を言ってくれる。だがそれは増山も同じだった。
 理子を抱く腕に力が入った。
 増山自身も、理子の前では自分を保つのが大変だった。
 こうして腕の中に理子がいると、もうたまらない。また
重なりたい欲望を抑えるのに苦労していた。
 「なぁ、理子」
 「なんですか?」
 「俺が浮気したら、どうする?」
 増山の問いかけを聞いて、理子は増山の腕の中から抜けた。
 怒ったか?
 「したんですか?」
 理子の目には何の変化もない。いや、感情が読めない目だった。
 「いや、してない」
 「するんですか?」
 「する積りは勿論ない。だが俺も男だからな。万が一と
言うこともあるかもしれない」
 「じゃぁ、仮定ですね」
 やっぱり感情の変化は見られない。
 「仮定にはお答えできません」
 そうくるとは思っていなかった。怒らせるつもりは無かったが、
理子がどう答えるのかが知りたかった。
 実際問題、妬かないと言っている女が、恋人の浮気にどう
反応するのか、興味があったのだ。
 「男の人って、どうして浮気するんでしょう?」
 理子が言った。
 「動物学上、そうできてるのかもしれない。愛が無くても
セックスはできる。あとは成り行きに流される場合もある。
結局、性欲には勝てないんだろうな」
 理子は躊躇いがちに言った。
 「先生も、・・・愛の無いセックスをたくさんしてきたんですよね・・・」
 「そうだ」
 増山は理子を真っ直ぐ見た。理子はまだ感情を示さない。
 「お前が俺の心を占領している、なのにどうして他の女を
抱ける?・・・上野の帰りに、そうおっしゃいましたよね?」
 「言った」
 増山はきっぱりと言った。
 「俺はお前を裏切らない。絶対に。さっき、そうも
おっしゃいましたよね?それなのに、どうしてそんな事を?
やっぱり先生は意地悪ですね」
 理子の感情の無い瞳から涙が零れ落ちた。
 「理子、ごめん。お前を怒らせたり、泣かせるつもりは無かった」
 増山はそう言って理子を抱き寄せようとしたが、理子は抵抗した。
 「もし先生が万が一にも浮気したら、私はどう思うんでしょうね。
それは実際にその時になってみないとわからないですけど、私を
愛していながら他の女性を抱いたなら、嫉妬よりも
軽蔑するんじゃないかな」
 「軽蔑か」
 「多分。・・・愛の無いセックスを否定はしません。
ただ愛する人がいるのに、他の人と愛の無い
セックスをするような人は信じられません。軽蔑します」
 「理子の言うことは尤もだ。俺が悪かった。俺はもう、
愛の無いセックスをするつもりはない。元々したいと思って
やってたわけじゃなかったし。面倒くさいから自然の流れに
任せていただけだ。女からしてみれば、俺は酷い男だ。理子を
愛するようになってからは、理子以外は考えられない。お前が
嫉妬しないって言うもんだから、どこまで嫉妬しないのか
試してみたくなっただけなんだ」
 涙に濡れた理子の目に見つめられた。理子の目は、涙に濡れて
いながらも矢張り感情が読めなかった。
 「私を、試したんですか?」
 「すまない。許してくれないか」
 「許さないって言ったら?」
 「許してくれるまで謝り続ける。それから、俺にできる
ことなら何でもする」
 「そんな事を言って、できなかったら墓穴掘ることに
なりますよ」
 「そうならないようにするさ」
 理子は増山から視線を外した。
 「先生はやっぱりずるい。最初から結果を読んでやってる」
 「どういう意味だ?」
 「何をしても、何を言っても、最後には私が許すと知って
いるって事です」
 「そんな事はない」
 「じゃぁ、先生を見習って、私も仮定で質問させてもらいます。
私が浮気したらどうしますか?」
 増山はその言葉にショックを受けた。考えたことも無かったからだ。

スポンサーサイト


*Edit TB(0) | CO(0)

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。
 ◆Home  ◆Novel List  ◆All  ◆通常ブログ画面  ▲PageTop 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。