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小説・クロスステッチ第2部 <完>
1.それから ~ 3.結婚式


クロスステッチ 第二部 1.それから 08

2010.07.21  *Edit 

「何故か、私と接触する時には、普段と違う顔を見せられたから
でしょうか。普段は冷静なのに、意外と感情的で子供っぽくて変人で。
それが妙に心の琴線に触れてきたと言うか・・・」
「つまりお互いに、変人の部分に惚れたって事になるのか」
 と、熊田が笑った。
「そういう事ですね。変人って言えば、熊田先生も同類って気がしますけど」
 理子が笑って言うと、
「やめてくれ。君達と一緒にしないで欲しい」
 と、苦笑しながら言うのだった。
「増山先生は、どうして理子君の前で、そういう姿を見せたのかな?」
 石坂が今度は雅春の方に質問してきた。
「それは、自分でもよくわからないんですよ。何故か、自然とそういう
態度をしていたと言うか・・・。教師になりたてなのに担任を任されて、
凄く気が張ってたんです。騒がれるのが苦手なのに昔から騒がれて
きたんですが、女子高生達の嬌声には、非常に疲れてまして。そんな
中で、彼女だけが他の女子高生達とは違って、普通と言うか自然体と
言うか、とにかく気を張らせない相手だったんですよね。まぁ、言葉
使いこそ丁寧ですが、言う事や態度は生意気なんで、こっちもつい、
感情的になってしまいまして」
 雅春が、こんな風に自分を語るなんて珍しい。理子にとっても、
初めて聞く話しである。
「つまり、いつの間にか、素の自分を彼女の前で見せていたって
事なんですか」
 と、熊田が訊いた。
「そういう事です。全く意図して無かった事ですよ。しかも、素と
言っても、プライベートですら、普段、そんなに感情的にはなら
ないんです。ならないのが当たり前に生きてきたので。だから、
自分でも自分に驚いてるんです。彼女と知り合ってからは驚きの
連続ですね」
「それは君、理子によって君の眠っていた感情が揺り動かされて
目覚めたんだよ。互いの琴線に触れて、共鳴しあったんだろう。
そういう相手と巡り合えるなんて、なかなか無いものだ。矢張り、
これは運命だったんだな」
 運命か。確かにそうなんだろう。ただの担任と受け持ちの生徒に
過ぎなかった二人が、度重なる縁によって互いを意識し、いつの
間にか互いの心の中に住むようになり、どんなに否定しても逆らえ
ない程の想いが湧き、育ち、結ばれた。避けようとしても避け
られなかったのだから、運命としか言いようが無い。
「さぁ、じゃぁ、そろそろお暇しようか。これ以上、新婚さんの
夜を邪魔しても悪いからな」
 と、諸星が腰を上げると同時に、他の者達も帰り支度を始めた。
時間は既に二十二時になろうとしていた。
「結婚式の招待状、届いたよ。是非、出席させてもらうからね」
 と、石坂が言った。他の者達も口々に同じ事を言った。
「急な事なのに、ありがとうございます」
二人は皆に頭を下げて感謝するのだった。色々と突っ込んだ話しを
させられたが、楽しいひとときだった。特に、雅春にとっては、
大学を卒業して以来、こういう場があまり無かっただけに、嬉しかった。
「また、遊びに来て下さい。私達、二人とも寂しがり屋なんです。
だから、来て頂けると、嬉しいです」
 と、理子が言った。
「よしよし、わかった。また来てやるからな。楽しみに待ってるんだぞ」
 諸星が理子の肩の上に手を置いて、嬉しそうにそう言った。
 その手を雅春は外すと、
「そういう言い方は止めて下さいよ。まるで先生の妾みたい
じゃないですか」
 と、憮然とした顔で言った。諸星は、
「おやおや、君は妬いてるのかい?参ったね、こりゃぁ」
 と、言って豪快に笑った。
 こうして一団は帰って行った。みんなが帰った後の静寂は、
どこか寂しい。みんなを送り出した後、雅春は片付けを始めた理子を
背後から抱きしめた。
「先生、嬉しいけど、片づけができないんですけど」
「後でいいよ」
 と、雅春が甘い声で言った。
「でも、今やらないと、できなくなっちゃいます。時間も時間ですし」
 理子にそう言われて時計を見ると、既に二十二時を回っていた。
普段なら、理子の就寝時間だ。
「わかった。じゃぁ、俺も手伝うよ」
 雅春はそう言って、理子を離すと、一緒に片づけを始めた。食器を
キッチンへと運び、理子がそれをゆすいでから食洗機へ入れた。
理子はこういう時程、食洗機の有難みを実感する。実家では、
毎日山のような洗い物をしていた。洗って拭いてしまうのに一時間
近く要する時もあり、正直なところ、うんざりしていた。受験で
あっても変わらずにやらされていたのだった。
 片づけはすぐに済み、再び雅春が理子に抱きついてきた。
「もう、とっくに君の寝る時間を過ぎてしまってる。この際だから、
一緒にお風呂に入らないか?」
 雅春の提案に理子はぎょっとした。雅春は理子の返事も聞かぬまま、
お湯張りのスイッチを押した。
「先生、お風呂は一人で入りたいんですけど・・・」
 理子は小さい声でそう言った。
「君さ、俺は今日の事で君には色々な思いをさせられたって事を、
わかってないね。歌まで歌わされたし、色んな恥ずかしい事を
語らせられちゃったし」
 雅春は理子を抱きしめたまま、そう言った。
「先生に恥ずかしい事なんて、無いじゃないですか」
「そう思ってるのは君だけだよ。俺だって人並みに恥じらいくらい
持ってるさ。だから、今日は散々な目に遭った。お風呂に一緒に
入るのは、そんな君への罰さ。君は罪を償う為に、俺と一緒に
お風呂に入って、奉仕しなきゃならないんだ」
「奉仕・・・?」
 理子は震えた。
「俺の好きなようにさせること」
 雅春はそう言って笑うと、理子を抱きあげた。そして、そのまま
浴室へと向かう。
「やだ、先生、本気なの?」
 理子が焦って言うが、雅春は笑みを浮かべたまま、取り合わない。
 洗面所に入ると理子を下ろし、理子の服を脱がし始めた。
「先生、やめて」
 理子は抵抗するが、雅春の手は一向に止まらない。あまりに理子が
抵抗するので、雅春は理子にキスをし、強引に全裸にした。そうして
自分も手早く服を脱ぐと、理子の体を抱きしめたまま浴室の中へと入った。
 浴室の中に入ったら、今度は理子が雅春に抱きついたまま離れ
ようとしない。その手を解こうとするが、頑なに拒む。
「理子。そんなんじゃ、洗えないじゃないか」
 雅春の言葉に理子は首を振った。
「だって、恥ずかしいんだもの。明るいし・・・」
 理子の言葉に、雅春は笑った。
「どうしてそんなに、恥ずかしがり屋なんだろうな」
そう言うと、理子の顔を上げた。理子は真っ赤になって瞳に恥じらいの
色を浮かべていた。そんな理子に優しくキスをする。髪を優しく
撫でてから、背筋に沿って指でなぞった。敏感な場所だ。理子が軽く
仰け反る。雅春はそのタイミングに合わせて、理子の体を
自分から引き剥がした。
 理子は両手で胸を覆った。赤くなって俯いている。その様がとても
可愛い。雅春はシャワーを手に取り、お湯を出すと、温度を確かめて
から理子の体にかけた。
「熱くない?」
 雅春の言葉に、理子は黙って頷いた。
 雅春が石鹸を手にとって泡立て、理子の体を撫でた。理子は震えて
いる。微かに喘ぎ声を洩らしながら、されるままになっていた。
 雅春は理子の体を隈なく洗った。その間、理子はずっと赤くなった
まま打ち震えていた。
「先生・・・」
 聞きとれないような小さな掠れ声で、理子が雅春を呼んだ。
「ん?」
 と、理子の口許に耳を寄せると、
「私、もう、駄目です。耐えられません」
 と、訴えた。
「まだ、駄目だよ。今度は君が俺を洗ってくれないと」
 雅春は、理子の手に石鹸をつけると、その手を自分の硬くなって
いる部分へと持って行った。理子に自分のものを触れさせるのは
初めてである。経験の無い、まだ少女の彼女を思いやって、今までは
ずっと触れさせないできた。だが、もう結婚したわけだし、彼女も
子大生になる。そろそろ知って貰いたい。


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