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小説・クロスステッチ第2部 <完>
1.それから ~ 3.結婚式


クロスステッチ 第二部 1.それから 01

2010.07.14  *Edit 

 増山雅春、24歳。増山理子、18歳。
 二人はこの春、結婚した。
 入籍を終えて休日が明けた月曜日、理子はすぐに役所へ行き、
様々な手続きを行った。戸籍謄本と住民票を幾つも取り、大学、
銀行、教習所へと出かけては、氏名と住所の変更を行う。
女は色々と大変だと思う。雅春の方も、勤め先の高校の方へ色々な
書類を提出しなければならなかった。理子は雅春の扶養家族になる。
 理子はふとした瞬間に雅春の事を思い出し、その度に自分の左手の
薬指に光る指輪を見つめる。二人が結婚した証し。雅春の指にも
輝いている。今頃、先生はどうしているだろう?
何をしているんだろう?と思わずにはいられない。

 昨日の日曜日。二人は渋谷へ出かけた。入籍して初めての日曜日を
どう過ごそうかと考えて、デートをする事になった。二人きりで
デートするのは、去年のゴールデンウィークの京成バラ園以来だ。
 手を繋いで家を出て、電車に乗った。電車では注目の的だ。
多くの女性達が雅春の事を気にしていた。だが雅春は、そんな事は
お構いなしに、理子だけを見つめる。理子は嬉しい反面、
恥ずかしかった。一本気な雅春は、理子しか眼中にない。
電車の中であっても、二人の世界に浸っている。

 日曜日の渋谷は大勢の人で賑わっていた。高校在学中、親友の
最上ゆきと二人で時々遊びに来たことがある。お金の無い理子に
とっては、もっぱらウィンドウショッピングだったが、それでも
楽しかった。今は最愛の男性と来ている。それだけで、
胸が一杯になってくる。
 さて、何処へ行こうか、となった時、二人が真っ先に目指したのは
大型書店だった。本好きの二人の足は自然とそちらへと向かう。
30万冊以上の在庫と謳っているだけあって、その書籍の量は
膨大である。ちょっとした図書館並だ。
 理子は書架にある大量の本を見ると胸がときめきワクワクする。
それは雅春も同じようで、目を輝かせていた。雅春は理子の手を引き、
まずは日本史関係のコーナーへと足を運んだ。互いにかなりの
量の本を読んでいるので、既に読了済みの物も多いが、そんな中で
新しくて興味の引くタイトルを見つけると、探していた恋人に
出会った時のような胸の高まりを感じる。
 雅春が手に取った本を理子も横から覗く。感性や好みが近いせいか、
雅春が手に取った本は理子の興味もそそる物だ。理子の頭が
雅春の肩先に触れた。ドキリとする。雅春に寄り添い、体の一部が
触れているだけでドキドキしてくる。もう、夫婦になったというのに。
 そうして二人は本屋で数時間を過ごした。

「お腹が空いた・・・」
 と、雅春がボソリと言った。その言葉に理子は時計を見ると、
既にお昼を過ぎていた。あっと言う間である。二人で外へ出て
ランチを取る。そこでも矢張り注目を浴びた。雅春はトレーナーに
ダウンジャケットを羽織っているだけのラフなスタイルだが、
かっこいい。少し伸びた髪が風に靡いて、それが妙に色っぽかった。
 二人は食事をしながら、本屋で見た本の内容について意見を
交わした。歴史の話しとなると、二人は夢中になる。ひとしきり
話した後、店を後にして街を歩いた。
 雅春は、理子の為に洋服や靴を幾つも買った。入学式の時に
着ていく服と靴を選び、通学用にも数着選んだ。理子が持っている
服を見たら、その枚数の少なさに驚いた。雅春には姉がいるから、
女性の服は多いものと思っていた。
 本人に聞くと、親の方針だと言う。学生なんだから、制服がある。
そんなに必要ないと言われ、あまり買って貰えなかったらしい。
貰っていた小遣いも非常に少なくて驚いた。アルバイトも禁止
されていたから、その金額では、とても服まで買えないだろう。
 そんな彼女の為に服を選ぶ。雅春にとっては楽しい行為だった。
学生の時、たまに女に買い物に付き合わされたが、その時は
退屈で仕方なかった。女の買い物は長く、「どう?」と訊かれても、
面倒くさいだけだった。だが今は、理子の為に服を選ぶ事に
喜びを感じている。似合いそうなものを次々と手に取り、試着させた。
理子の方はフィッティングルームで大忙しである。

 こうして、理子は沢山の服を買って貰った。理子にとっては
夢みたいだ。素敵な彼と一緒に買い物をし、服を見立てて
貰った上に、買ってまで貰ったのだから。
 理子は必要以上に自分を飾るのをあまり好まないが、
それでも女の子だから、それなりに可愛い服を着たいし、
自分なりのお洒落を楽しみたかったが、これまではそれが
許されない環境にあった。母はとても堅実で、ファッションよりも
実用性を重視し、枚数も必要最低限で十分と考えている。

 小学生の時、周囲の女子は毎日違う可愛い服を着て登校していたのに、
理子はいつも同じ服だった。それがとても恥ずかしかった。
母に訴えても取り合ってくれない。だから、中学へ入って
制服になった時にはホッとしたものだった。
 高校に入り、雅春と付き合うようになり、数少ない逢瀬では
あっても毎回着る服には頭を悩ませていた。雅春自身が
ファッションには無頓着だったので助かってはいたが、
なんだかいつも恥ずかしいような思いを抱いていた。
 大学へ入ったら、何を着ていけばいいのだろうと、高校在学中、
漠然と不安に思った時もあった。これからは、そんな心配を
しなくて済むのかと思うとホッとする。
 両手に一杯の買い物袋を持ち、二人は帰途に着いた。

 二人の新居。
 もう、帰る時間を気にしなくてもいい。一緒に夜を過ごし、
一緒に朝を迎える。平日は朝と帰りのホームルームで顔を
合わせるだけで、土日は顔さえ見れなかった日々はもう終わりだ。

 同居してから入籍するまでの約10日間。雅春は理子を
抱かなかった。そうしてやっと入籍した晩、彼は思いきり
理子を愛し、二日目の昨夜も理子は3度貫かれた。雅春の
精力にはいつもながら感服する。二日も続けて濃厚に
愛された理子は、思い出すと体が熱くなってくる。半年も
我慢したからなのかもしれないが、一体彼には限界が
あるのだろうか。そんな疑問が湧くほど、いつまでも萎えない。

 雅春は、今朝、理子と熱いキスを交わすと、名残惜しそうに
出勤して行った。理子は玄関を出て、上から彼を見送った。
その姿が見えなくなるまで。雅春は、何度も振り返り手を挙げた。
見送る朝は、同居を始めた翌日からずっと続いている。
最初は行ってしまうのが寂しかった。だがそれも段々と慣れてきた。
だが慣れはしたものの、それでも姿が見えなくなっても
暫くはそこで見ている。

 教習所で氏名や住所の変更をするのに事情を話したら驚かれた。
それもそうだろう。まだ高校を卒業したばかりの18歳なのだから。
 名前を変更し、早速教習車へ乗ると、担当教官が名字が
変わっている事に気付いた。
「あれ?名字が変わってる・・・。親御さんが離婚かなんか、したの?」
 と、言われて理子は笑った。
「いえ。私、結婚したんです」
 と答えたら、「冗談は言わないの」と言われてしまった。
これには理子も苦笑した。
「冗談ではなくて、私、一昨日、入籍したんです」
 そう言って、左手の薬指を見せたのだった。
「ええー?本当に結婚したの?その年で?勿体ないな~」
 中年の教官はそう言った。
 その後、指導しながら根掘り葉掘りと訊かれたので、
理子は辟易とした。これからキャンセル待ちで乗る度に、
最初のうちはこうやって色々と訊かれるのだろうか。
考えると少し憂鬱になる理子だった。


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~ Comment ~

Re: 待ってましたっっ!!!>OH林檎様 

OH林檎さん♪

> 絶倫、増山雅春!ここに参上!!!ですね(笑)

まさにっ!って感じですね。このお方、相当ですよ。

> 待ってましたよぉv-345
> エロ描写大歓迎です!

おおっとぉ!過激な発言ですね( ̄∀ ̄*)
正直申しまして、絶対に、先生が私に憑依して
書かせているとしか思えません。
我に返って読み返すと、もう本当に恥ずかしくて赤面です。
何度となく、削除し書きなおすものの、結局はあまり
削除されてないと言うか……(^_^;)

> だって、それが先生だもん。

そうですね。既に作者は支配されています。

> 先が楽しみぃぃぃv-398

ありがとうございます。がんばりまーす^^

待ってましたっっ!!! 

絶倫、増山雅春!ここに参上!!!ですね(笑)
待ってましたよぉv-345
エロ描写大歓迎です!
だって、それが先生だもん。
先が楽しみぃぃぃv-398
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