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Book レビュー


富樫倫太郎 「白頭の人」

2015.03.30  *Edit 

富樫倫太郎は軍配者シリーズが好きなんだけど、この人の描くもの、

結構好みなので、今回も戦国物だけど読んでみました。


大谷吉継(刑部)のお話しです。

幼名、平馬。


大谷刑部は戦国時代において、微妙なポジションにいる人物。

戦国は綺羅星のような武将がわんさかいる中で、ちょっと地味?


秀吉の子飼いで、石田三成の親友で、真田雪村の岳父。。。


この人を唯一有名にしているのは、ハンセン病により頭巾をかぶり

覆面をしていたこと。


この病気は、当時は治らない病気とされていてい治療法も無かったので、

皮膚がどんどん崩れて行き、刑部も段々と人前では顔を見せられなく

なってしまったのでした。


この、頭巾・覆面の姿は、過去の大河ドラマ等でも大谷刑部の

トレードマーク的な姿で、この姿だけは目立ってましたよね。


事情をご存じない方は、この人なんで、こんな姿?と

思われたりもしたかもしれませんが。


「白頭」とは、だから、病気が発症し、髪の毛が抜け始め、

若いにも関わらず白髪になり、頭が白くなってきた事を

他人から揶揄される前に自ら名乗ろうと付けた、

呼び名なのでした。


この小説では、二十歳ころに秀吉の毛利攻めの馬回りとして

参加した時に、敵方に潜入した際に捕えられ、約1カ月ほど

土牢に押し込まれてボロボロになってしまったのが原因のように

描かれています。


何とも悲惨で哀れで。

紅顔の美少年だったのに…………(:_;)

二十代前半で発症し、病が徐々に進行し。

それでも、秀吉に忠義をつくし、家族を大切にして、

何て言うか、武将として突出して優秀な面が無い変わりに、

全てにおいて優秀で、凄くバランスの取れた良い武将。

おまけに、優しくて人間的にも出来た人で。

だからこそ、すっごく涙を誘ったって言うか、何度も泣けて

きちゃいました。

凄く感動しましたね。


関ヶ原で散った時、まだ42歳。。。

でも既に病気のせいで、自身の力で歩く事もままならず、

視力も失明に近いくらいの状況で、そんな中で輿にのって

采配を振るい、最後は近臣の介錯で自刃……。

首は見つかってないようです。



この本は、本当に良かった。

難しくもないので、お薦めです。

秀吉に仕える寸前から描かれているので、時代はちょうど

浅井を滅ぼした直後くらいから。

信長がいよいよ天下統一に向けて大きく前進した頃です。

ここから関ヶ原まで、僅かに26年なんですよね。

約四半世紀。この短い期間に、本能寺があり、秀吉の天下統一があり、

朝鮮出兵があって関ヶ原、、、、と、すごい凝縮した感じですね。



久々に泣ける小説でした…………。



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